095 年賀メールの返事がくれたもの

photo by paco.

2003年も、はや1ヶ月がたとうとしていますね。よいスタートを切られたでしょうか。僕は元旦になってから年賀メールを書き始めたこともあって、最初の1週間は年賀メール書き、次の1週間はその返事への返事にかなり時間を使っていました。もうかなり前から紙の年賀状を書くことはしていなくて、書くとすればメール。同じ文面にちょっとだけ書き加えて送ったり、一斉同報したり、忙しいと送らなかったりというのがここ数年だったのですが、今年はふと思い立って一人一人に書いてみることにしたのでそんなことになりました。

一人一人、といってもみんなに共通という部分はあるのですが、相手によって文体を変えたり、あちこちに少しずつ書き加えたりしていました。さらに今度はせっかくだから世界旅行の写真を入れようと、これまた人によって写真を変え、HTMLメールにして、とやっているとけっこう時間はかかるんですね。そのうち「うーん、さっさと終わりにして遊びたい」とか「他のことをやりたい、やらなきゃ」と感じ始める(^_^;。でも、そう感じること自体がきっと現代人の病気だよなあ、どうしたらそう感じないんだろう、なんて考えながら続けていました。なお、よく会う人には会って話すのだから必要ない、と書いていないのでご了承を(^_^)。

しかし、書き上げてみて、また返事を受け取ってみて、よかったなあと思います。特に受け取った返事から示唆を受けるところはとても多かった。エネルギーも受け取った。そこで今回は年賀メールの返事がくれたものについて書いてみます。

なお、今回のコミトンはかなり「おもちゃ箱をひっくり返した状態」です。つまり、思考をまとめたというよりは、返事を読んで出てきた「問い」や「アイディア」をそのままぶちまけてみました。きっと「で、要するになんなの?」と聞きたい人もいると思いますが、今はまだあえてまとめずにいたいと思います。一つには、こういうぶちまけのプロセスを見てもらうのがよいのではということ、もう一つはまとめる前に自分自身しばらく「ころがしたい」というのがその理由です。なお何を年賀メールに書いたか、一言で言うと、コミトン93「2003年は何をする?」を圧縮しました。

■問題意識を共有している人は多い～特に役立ち感

まず「日本人に元気がない」というのは同感、との返事が多く返って来ました。逆に「そんなことはないんじゃないか」と反論してきた人は一人もいなかった(正月から議論をする人も少ないのかもしれないけど(^_^))。

その中で一番「おもしろい」(問題についておもしろいというのも変だけど)と思ったのはフィリピンで「土着化」しながら住んでいる友人の次の言葉です。

「私みたいに途上国で生活をしていると例えてみれば、"ぼろぼろのポンコツ車に乗り途中で道端で故障を修理しながら見ず知らずの人と雑談し、又がたがた道に戻って行く"そんなようなものですが、日本はまだまだ安全なベンツの新車に乗っていて、今まで走ってきた行き先表示付の高速道路が予想外の終点になってしまい、この先どこの道を進もうか悩みながら、方向がわからずブレ-キをかけ過ぎてよろよろしているようなイメ-ジを持ちますね」

確かに、特に外から見るとそういう感じがすると思います。でもなぜ元気がないのか。僕は「アイデンティティ感」「役立ち感」「自然感」の欠如を上げたわけですが、一番多く反応を得たのは、身近に感じやすいこともあってか「役立ち感」がないというところでした。自分自身がそれを感じていると書いてきた人もいたし、まわりに対してそれを感じているという人もいました。

しかし、ある意味でこれは非常に不思議なことでもある。まだまだ国内にも世界にも問題は山ほどある。やることがなくなってしまったわけではない。なのに役立ち感が感じられない、そういうところに人がとどまりつづけているというのはどういうことなのか。「地上の星」(プロジェクトXの主題歌)がオリコンで一位になり紅白の中で最大視聴率を獲得するのに。

■どんな神を信じるか？の話？

もう一つ興味深いと思ったのが、たとえばマレーシアで地場の企業を経営しながら日本ともかかわり持っているある人が言っていたこと。彼は「土地の神が病んでいるかな」という表現をしてきました。この言葉から連想したのは「もののけ姫」でした。あの映画は僕はよくわからなかったのですが、雰囲気として感じ取ったのは、山をはじめ自然に宿る神を畏れぬ人の振る舞いが世界を殺してきたということでした。

「問題は日本人に各人の価値観(哲学、信念)がなくなったこと...恩・感謝・情けといった人間的感情(私はこれが人間を人間たらしめていると思いますが)が弱まってしまったこと」と書いてきた人もいましたが、これも関連しているような気がします。前回も少し触れたように日本人にとっての宗教や神はキリスト教やイスラムとはちょっと違うようです。感謝とか恩と言う言葉の中に日本人にとっての「神」や「宗教」的なものを感じます。ところがその神、あるいはそういう価値観を失ってきてしまったということなのか。

しかし、日本人の価値観って何なのでしょう？　ここは僕が「アイデンティティ」と言ったものにつながると思うのですが、まだ捉えきれていません。よく「それって日本的だよねえ」とよく言うけど、整理するとどういうことなのか。明示に捉えなければ(明示に捉えないのが日本的という気もしますが)、守ったり育てたりすることは難しい。というわけで、こいつを明らかにすることに近いうちに取り組んでみよう、と思いはじめました。もちろん一人でやるには大きすぎるテーマだし、やることを絞ろうとこの間決めたばかりでもあるから、やり方を工夫しないとなりません。こういう時は僕の場合、やろうと思っている他のことと同時実現できないか、と考えます。たとえば英語のシャワーでのディスカッションねたにできないかと考えるわけです。もちろん知恵市場でもいい。

■自分で決めたのかどうかが大きい

正月をハワイで過ごした人が、「ハワイでも、あんなに日本人が多いのに、そしてお金は持っているのに、力強さが感じられない」と書いてきました。この感覚は実は僕も数年前ハワイに行った時に感じました。これは上の価値観や信念とも通じるところもありそうですが、それだけではないような感じがします。その部分は何なんだろう？

そんなことを思いながら他の人からのメールを改めて読んでみると次のようなものにひっかかりました。

お手本があって、それに邁進するのは得意のようだから、今は、何を手本にして良いかわからなくて、路頭に迷っているのでしょうか？　そろそろ、進むべき道は、自分の頭で考えるようになってくれないかしら...
他人と違っているということが、どれだけ素晴らしいかという自覚がない。人生における「成功」の尺度がひとつしかない。自分自身を抑え込んで「努力する」ことが美徳である...
出世くらいしか、価値判断基準を持たないと、休日も部長の引越しの手伝いをした、それなのに部長に裏切られた、なんて逆恨みをするのです。要は、毎日、自分で納得した仕事や生き方をしてきたかどうか、が元気な人生を送る上でとても重要なことだと思います...

「自分で自分の道を決める」ということがもう一つポイントなのではないか、と思ったわけです。たとえば今と同じ状態、あるいはもっと恵まれない状況にあったとしても、自分で決めた結果であればもっと元気かもしれない。そういえばある人が興味深いことを書いていました。その人はエコに関わっているので他の人に比べるとずっと意味のあることをやっているはずで本人もそれをわかっている。でも「役立ち感の欠如」を彼自身感じている。それは「仕事として与えられたことをやっているに過ぎないから」だと彼は書いていました。

さらに、前述の「失われた価値観」について「自分で決める」というポイントから見ると、失ったものを取り戻すということは、単に元に戻る以上の意味を持ってくるのですね。前はおそらく、意識せずにそこにあっただけだったと思うのです。こどもが無意識に「いい絵」を描いたのと変わらない。今度は意識して、選んで、その価値観や哲学を守り、育てることになる。それは一段上のステージに上がることだと思います。

■自分のところから見えなかったものを発見する

いろいろな人からメールをもらうと、とにかくいろいろな発見がありますね。自分のところから見えなかったものが見えてくる。

まず、そうだよなあと思ったのは、日本人の時間バランスについての指摘。プライベートでもシチズンとしての活動でも、僕が書いていたことは都会の人の話で、地方はちょっと違うよ、という指摘が高知に住む人、全国を仕事でまわった人、地方に住んだことがある人からありました。シチズンとしての役割がある程度ないとビジネスが成り立っていかないし、ビジネスがさほど忙しくないのでプライベートやシチズンとしての時間が長くなる、と。また、住居費も安いし特に農業をやっているところでは自給自足に近くなる。その結果現金があまりなくとも生活できるし、気持ちの余裕も大きいということもありました。そして「祭り」が生きているところは特にアイデンティティと人が結びついている、という指摘もありました。

この話についてはまずは行ってみようと思っています。去年は日本の外を見てきたので、今年は日本の中も見てみようかなと。特に気になっているのは、地方の人たちは今の生活を「都会よりもいい」と思っているのかどうか。そうである/ないとしたらなぜなのか。自分はそこに住んだらどう感じそうか。そして地方の生活はどういう方向に動いているのか、というあたりです。

次に「上海がすごい」ということを複数の人から聞きました。いつもながら最新の情報に疎い僕は、ともだちから言われて「ふーん、そうなんだ」と初めて意識したところなのですが、これがどう「すごい」のか、自分の問題意識にどういう意味をもたらすのか、見てみたいと思っています。ただ、単に見に行くのはもったいないし、他にもやりたいことはたくさんあるので、例によって他のテーマと同時に目的を果たせる形が見つかったら行ってみようと思っています。

他にも、日本の物作りの強さの話とか、最近の若者にちょっと違う傾向が見られることなど、意識してなかったおもしろそうなことはいろいろありました。でも、きりがないのでここではあと一つだけ上げます。それは病気と死のことです。自分の友達の多数も年をとったり親が年老いたりしたせいか、病気や死のことを書いている人が増えました。もちろん病気も死もつらいのですが、その中で生きることをどれだけ「感じ」、どれだけ「考え」るかで、自分のいのちが大きく変わってくるという感じが伝わり、自分自身もそうだよなあと感じ始めています。

■日本の元気に向けて動いている人たち

ささて、日本は元気がないと思っている人が多いと書きましたが、その先がありました。日本の元気に向けて動いている人が多いことに実はけっこうびっくりし、これは楽しくなりそうだという気がしてきました。

たとえば独立して(前回触れた「店主」に近いですね)、東京より自然および歴史に近い鎌倉に居を構え、ボランティア活動の手伝いもいろいろとやっていると書いてきた人がいました。彼は、僕が言っていることを以前だったら字面で読んで「わかる」と言っただろうけど、今は実感としてわかる、と書いています。また正月に奥さんと「豊かな社会を作りたいよね～」と話をして、その為に、会社、学校、クラブ、ご近所、ボーイスカウトなどなどいろいろなコミュニティに属してコツコツと愚直に働き掛けたいねと考えた、という人もいました。彼の場合、そう考える動機は7歳と5歳のこどもたちにあると言います。

エチオピアでお世話になった西さんはその後、帰国していて、彼自身、今年はエチオピアと共に日本での地域活動にも目を向けたいし、同じように帰国した仲間が続々と地域活動に励んでいると伝えてくれました。また別の人は、途上国や被災地でもすぐ立てられる仮設住宅を広めるプロジェクトを動かし始め、おもしろくてしょうがないと書いていました。彼は以前にコミトン035(キャリアビジョンが見えない時には？)で建築とビジネス両方での経験を生かすキャリアを模索していると書いた人です。仕事はそのまま続けていて、プロジェクトはそれとは別にやっているよう。

僕と同じように教育やライフ・デザインに着目している人も何人かいて、ビジネス/ノンビジネスで具体的に動き出していたり、構想を練っていたり、入っていくための準備をしているという話は参考にもなりました。

と、ここのところは上げだすときりがないのですが、もう少しだけ(^_^)。先ほど病気や死に触れましたがこれに関連して医療に問題意識を持っている人もまわりに増えており、特にここに関わっている人は具体的にいろいろと試みています。しかしいろいろと複雑に絡む分野だけに解決策を考えるのが難しく「そのやり方だとがんばっても疲れてしまうだけで結果につながらないかも」と見える人もいる。とすれば考えを整理するところは僕が手伝えるかもしれないな、と頭に残しておきます。最近スタートした論理思考クリニックに来てもらうのもいいし、その先、本当に僕が何か出来そう&やりたくなったら少しずついっしょに考えるのもよいかもしれない。

他に、自分が何か出来るかも、と思ったのは、起業してがんばってきたけど、どうもやりたいことがまだ出来ていないという人のメールを見た時でした。彼は、やりたいことはやっているのだけど、ある意味サラリーマン時代以上の「縛り」を感じているというのです。僕はのんびりやっていることもあって縛りをあまり感じていない。何が違うのだろうと、この人とはさっそく会って雑談をしました。僕はおもしろかったけど、向こうにとってもメリットがあったのだとよいのですが。

そして上の人たちもそうですが、とりわけさらに話を聞いてみたいと思った人がいました。たとえば、「元気な日本」実現の方向性として「新しい枠組みが登場するというよりも、プレーヤーの間で多様かつ自立的な価値観で動くことが浸透し始める。そして体制はそれをサポートする自由的、信賞必罰的なものになるように思います」と書いてきた人にはもう少し話を聞きたいと思っていたら、ちょうどアメリカからその人が帰ってきたのでつい先日会い、このあたりの話を少ししました。「少し」というのは、中小企業の経営に携わる彼が業界再編につながるような動きをしかけようとしているという話をしてくれ、それがおもしろかったので時間があまりなくなってしまったのでした(^_^;。

また、ソニーで働く僕よりも若い友人が「人が思わず感動したり、普段と違う体験からの発見、そういう人生のある時点での面白いと感じること、幸せと感じることを大切にして、それを積み重ねられることがその人の幸せな記憶、人生へとつながるんではないか、という考えがありまして、そのようなことを提供できる製品、サービス、コンテンツを作っていこうとなっています」と書いてきたのにも、「この話はもっと聞いてみたいなあ」と思いました。僕だけで聞くのはもったいないので、誰か若手に声をかけて話をふくらませよう、と思っています。

また、海運の世界でなかなかの仕事をしてきて、しばらく前に人事コンサルに転じた友人が「いろいろ見えてきた」と言うので、ぜひ彼の視点を聞いてみたいと思っています。さらに倒産したハナエモリの再生に携わっている友人の話もぜひ聞いてみたい。「海外で高い評価を得た初めての日本のブランドを易々と放棄することは日本人にとって恥だと思う」という彼の言葉には「なるほど」と単純に感心しました(^_^)。でも、おそらくとても大変な仕事だとは彼自身言うところ。ならば、ひょっとして自分が何かちょっとした知恵を出せるところがあったり、あるいは自分の知っている人につなげば役に立つことがあるかも、とも思っています。

とにかくこういうことを読んでいると元気が出てくるんですね(^_^)。最後にもう一つだけ。人事のスペシャリストで、ある中堅(それでもけっこう大きい)企業にちょっと前に転職した人は「最近人事をやっていて感じるのは、目先の損得を気にする人がすごく増えていることです。確かに要領はいいので、そつなく仕事ができる人達なのですが一緒に頑張ろうとか、この人のために頑張ろうとか、そんな気持ちは湧き起こってこないのです」と問題意識を挙げていました。しかし、よいなあと思ったのは、それだけで終わらなかったこと。「私はまだ日本全体に気を配る余裕はありませんが、少なくとも自分がいる会社では、水が高いところから低いところへ流れるだけの会社にしたくはないと思います」と書いてあったのですね。長年一つの会社、しかもとてもよい会社にいたのに、でも「もっと自分を成長させたい」と思い切って転職した人ということもあり、応援したいなあと思っています。

■楽しいことばかりではない...が、

もちろん、楽しいことが書いてあるメールばかりではありませんでした。やはり厳しい業界にいる人からのものは総じてしんどさが感じられます。たとえば鉄鋼業界で生き残りをかけた戦いをやっているという人。でもこの人は同時に、「57歳になったので世の中に恩返しをするような、将来に残す事業を作りたい」とも言っていました。一方で建設業界で中小企業を経営している人は、当分の間サバイバルゲームを生き延びるしかなさそうだ、と書いていました。

別の意味でストレスを感じている人もいました。仕事はどんどん入ってくるものの、単価が下がりつつ仕事のサイクルが速いので消耗しまくりという人、自分の出すべき価値というのを強く意識してプレッシャーを感じている人、世の中がそういう流れになっているのにまだ旧態依然な社内にあきれているという人..。

しかし一番ショックだったのは、以前「会社を変える」と燃えていてまわりの多くの人に元気を与えていた人が、今は自分自身が元気ない、と送ってきたことでした。その人は医療業界にいるのですが、競合、特に外資への防戦で必死で、マイナスの状況を、なんとかゼロで維持しているように思えると。自分自身、かつてがんばっていた自分が本当に自分なのかと思えると言うのです。

何がその後ろにあるのかはもっと聞いてみないと本当には分からないのですが、一つ感じたのは、構造的に厳しい業界で、とにかくやれることでがんばるしかないのだろうか、ということです。おそらく生き残れない会社も多いわけです。そこでただ生き残るために必死に働くのか。それで結果として生き残れないケースもけっこうあるでしょう。生き残れたとしてもむなしさを感じることにならないか。もちろん他に移りようもない人もたくさんいるでしょう。しかしそうでない人の場合、「彼が来てくれてよかった」という場所はあちこちにあるはず。もちろん、そういう場所と特に35歳以上の人材のマッチングは一筋縄で行かないことは経験からわかっているのですが、でもなんとかならないか、さぐっていきたい、とも思います。

というように、年賀という一つの区切りでやりとりが出来て、そこから元気や発想をもらえたのはとてもよかった、と思いました。今度は「もっと話を聞いてみたい」と思った人に会いに行きたいと思っています。つい最近会ったのは大学の時のゼミの先生で、70歳になってこれだけ頭脳明晰、かつ前進を続けているというのはすごいと思いました。また戦前をきちんと語れる貴重な人でもある。この人たちと話せる時間はもう何十年もあるわけじゃない、と思うと、これは機会をいかさないわけにはいかない、と思ったりしたのですが..このあたりの話はまた次の機会に(^_^)。

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Toshi/高橋俊之（たかはしとしゆき）。知恵市場代表。株式会社グロービス執行役員、グロービス・マネジメント・スクール(GMS)統括責任者を経て、2001年7月からフリーランスとして活動。知恵市場の他、使える英語を楽しく習得する「英語のシャワー」を主宰。GMSクリティカルシンキング講師もつとめる。著書・監修書に「テクノロジー・パワード・リーダーシップ」（ダイヤモンド社）、「ビジネスリーダーへのキャリアを考える技術・つくる技術」（東洋経済新報社）。

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